ミニマルキャンプのすすめ (1) ― 2026年09月08日 15:14

自分の運搬能力に応じた装備を構成し、徒歩でサイトに分け入り、お気に入りの道具と充実したキャンプを体現する。
これをミニマルキャンプと呼ぶことにする。
そんな思いにとらわれると、居ても立っても居られなくなり、出発の何日も前から準備に余念がない。

車をサイトに横付けできない、その条件を許容するだけで、野趣に富むプライベートなフィールドにアクセスできるのだと知ったのがすべての始まりだった。
人はそんな場所を特別な意味を込めて野営地と呼ぶ。

かつて野田知佑氏は自身の著書「日本の川を旅する」の中でこう述べている。
「...持物はすべてバックパックの中に入るだけにして、風のように自由に好きなところに移動して暮らすことだ。[中略] 家も机も女も、みんな小さく折りたたんで、邪魔になったら惜しげもなくポイと捨てなければいけない。...」
乱暴な表現ではあるが、私がミニマルキャンプに憧れるルーツはどうやらこの辺りにあるようだ。

とはいえ、キャンプを快適に過ごすにはそれなりの家財道具が必要だ。
この葛藤を解決してゆく工程は、プログラムコードのリファクタリングにも似て楽しい。
ミニマルの実装には複数のアプローチがある。

手っ取り早くて効果的なのは、持ってゆくもの(置いてゆくもの)を選別することだ。
しかし、あまりストリクトに選別しすぎると、フィールドで不便であったり困ってしまうかもしれない。
逆に持っていったが使わなかったな、が多いと反省会の材料が増える。
過去の記録(季節、天候、気温)に想いを巡らせ慎重に検討する。

次は装備の置き換えだ。
機能を兼用できる装備、同じ機能でさらに小さい、または、軽いもの、効率的なスタッキング、うんぬん。
ここで、もう一つのミニマル、新規購入品は最小限に、という制限を加える。
これにより事はさらに熟考を要し、したがって楽しみは増加する。
これって、わかる人にはわかるよね。

と、いろいろ述べてきたが、これらはすべてソロ前提のお話です。
家族を連れてゆく際には、私もリッチなキャンプを計画しております、はい。