コンデジの世界 (10)2026年09月20日 19:59

コダックのフィルムを使うと温かみのあるプリントに仕上がり、食べ物が美味しそうに見えたり、人肌がきれいに写ったりという経験があった。
ウォームトーン側にシフトするいわゆるコダックカラーは、当時から有名でよく知られていた。
FZ55にもこの傾向が踏襲されているようで、黄色やオレンジ、赤が比較的強めに表現されるようだ。

これはこれでよいのだが、時にはクールな表現をしたい時がある。
そんなわけで、ゼラチンフィルターのCC G2.5を丸く切り抜いてFZ55の鏡筒先端に両面テープで貼り付けてみた。
CC G2.5は極薄い緑色フィルターなので、強い効果は出ないと思われる。
もしかして、オートホワイトバランスだと、自動調整に吸収されてしまうかも、というくらい。

このところの雨続きで、作例はまだないのだけれど、効果のほどが楽しみ。

ミニマルキャンプのすすめ (2)2026年09月18日 09:59

キャンプの熱源について考える。
熱源とは調理用の加熱器具であり、キャンプで使う以上、これには加熱という基本機能の他に可搬性や携帯性が備わっていなければならない。
ガスバーナー、焚き火、固形燃料、アルコールストーブ、などなど形態は様々。
熱量や持続時間の違いこそあれ、いずれの器具を使用しても調理は可能だ。
しかし選択次第で装備の量は大幅に変わってくる。

焚き火は野趣に富んだ熱源で、調理と共に暖をとることもでき、とても魅力的な選択肢ではあるがミニマルスタイルではなかなかに取り入れ難い。
近頃では直火ができるサイトは稀で、焚き火台や防火シートは必携、他にも炭はさみや耐熱グローブ、火吹き棒、バトニング用ナイフや折りたたみ鋸、炭消し缶などなどあっという間に装備が増える。
熱源にガスバーナーやアルコールストーブを選択すると装備の量がグッと減るが、固形燃料ではさらに減らすことができる。
ポケットストーブと固形燃料の組み合わせなら、やや厚めのモバイルバッテリー程度のサイズに収まってくれる。
そんなわけで、今はロゴスのマクロコンロと専用タブレット燃料がわたくしのお気に入りなのです。

しかし焚き火の魅力には抗いがたい時もある。
そんな時はダイソーの折りたたみストーブコンロをカーゴスペースの隅に忍ばせておき、現地で調達した小枝や松ぼっくりで炎のゆらめきを楽しむこともしばしば。
ミニマルでも時にロマン枠は必要ですね。

ミニマルキャンプのすすめ (1)2026年09月08日 15:14

自分の運搬能力に応じた装備を構成し、徒歩でサイトに分け入り、お気に入りの道具と充実したキャンプを体現する。
これをミニマルキャンプと呼ぶことにする。
そんな思いにとらわれると、居ても立っても居られなくなり、出発の何日も前から準備に余念がない。

車をサイトに横付けできない、その条件を許容するだけで、野趣に富むプライベートなフィールドにアクセスできるのだと知ったのがすべての始まりだった。
人はそんな場所を特別な意味を込めて野営地と呼ぶ。

かつて野田知佑氏は自身の著書「日本の川を旅する」の中でこう述べている。
「...持物はすべてバックパックの中に入るだけにして、風のように自由に好きなところに移動して暮らすことだ。[中略] 家も机も女も、みんな小さく折りたたんで、邪魔になったら惜しげもなくポイと捨てなければいけない。...」
乱暴な表現ではあるが、私がミニマルキャンプに憧れるルーツはどうやらこの辺りにあるようだ。

とはいえ、キャンプを快適に過ごすにはそれなりの家財道具が必要だ。
この葛藤を解決してゆく工程は、プログラムコードのリファクタリングにも似て楽しい。
ミニマルの実装には複数のアプローチがある。

手っ取り早くて効果的なのは、持ってゆくもの(置いてゆくもの)を選別することだ。
しかし、あまりストリクトに選別しすぎると、フィールドで不便であったり困ってしまうかもしれない。
逆に持っていったが使わなかったな、が多いと反省会の材料が増える。
過去の記録(季節、天候、気温)に想いを巡らせ慎重に検討する。

次は装備の置き換えだ。
機能を兼用できる装備、同じ機能でさらに小さい、または、軽いもの、効率的なスタッキング、うんぬん。
ここで、もう一つのミニマル、新規購入品は最小限に、という制限を加える。
これにより事はさらに熟考を要し、したがって楽しみは増加する。
これって、わかる人にはわかるよね。

と、いろいろ述べてきたが、これらはすべてソロ前提のお話です。
家族を連れてゆく際には、私もリッチなキャンプを計画しております、はい。

ねこの気持ち (5)2026年08月30日 11:54

ちゃちゃは時折バッテリーが切れたようにフリーズしている時がある。
そういう時は決まってとぼけ顔だ。
それがまた可愛いのだけれど、写真に撮るとどうしてもいたずらをしたくなる。
こやつアンニュイ&ツンデレをプログラムされたロボットではないのか。

コンデジの世界 (9)2026年08月29日 14:23

FZ55の手ぶれ軽減機能については以前にも触れたが、使っていて別の効果に気づいた。
これが意外と好みにはまったので、手ぶれ軽減についてもう一言。

撮影環境が暗くてレンズの絞りとISO感度の調整では露出が足りない時、プログラムAEモードでは(ブレを許容して)適正露出になるまでシャッタースピードを下げていく、という制御が働くとおもわれる。
一方、手ぶれ軽減モードでは、同じ条件で(露出不足を許容して)シャッタースピードの調整をある下限値で制限する、という制御となっているようだ。
マニュアルモードでも同じ設定は可能だが、撮影時に調整する項目がないという点で手ぶれ軽減モードは速写性に勝る。

で、その効果。
露出アンダーによる荒れた、しかし色ノリの良い絵に仕上がる。
例えていうと、墨絵のような風景とか、何気ない日常のシーンをドラマティックに見せる、と言った感じかな。
どこかCCDの色ノリを彷彿とさせ、おじさんにはたまらない。
このカメラがエモいと言われる所以はこういうところにもあるのかもしれない。

撮影データ
KODAK FZ55, 焦点距離25mm(フルサイズ換算140mm),
ISO 800, 1/34秒, 絞りF6.3, 手ブレ軽減モード
神奈川県相模原市
2026/8/10, 5am